海亀のスープがナポリタン

从・∀・从



Bal板の現行スレ502に張られて少し話題になってるここはとあるレストラン〜 の文ですが
まあこれはいわゆる"海亀のスープ"の派生なんでしょうねえと思ってGoogleで調べたら
いつのまにか海亀のスープがナポリタンに変わってるのが流行ってるみたいですね。


一応目に付いた方のところから文章を転載させていただきます
http://blog.xole.net/archives/2004-05/06_2221_447.php
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ある日、私は森に迷ってしまった。
夜になりお腹も減ってきた。
そんな中、一軒のお店を見つけた。
「ここはとあるレストラン」
変な名前の店だ。
私は人気メニューの「ナポリタン」を注文する。
数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。
……なんか変だ。しょっぱい。変にしょっぱい。頭が痛い。
私は苦情を言った。
店長:「すいません作り直します。御代も結構です。」
数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。今度は平気みたいだ。
私は店をでる。
しばらくして、私は気づいてしまった……
ここはとあるレストラン……
人気メニューは……ナポリタン……
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なんか色々改変されてますが、なんとか持っていこうと思えば海亀のスープと
同じ答えにできそうですね。


しかし、これが流行ってると言うことは"海亀のスープ"って以外とマイナーなのかな?
私が最初に聞いたのが小学校か中学校で雑談好きの先生がまるまる1時間潰してやってくれたので
あーメジャーなんだろうなあと勝手に思ってたのですけど、どうなんでしょうかね。


というわけでこの日記を見てくださってるあなたに"海亀のスープ"のゲームを紹介しましょう
これもまた色々派生しちゃってるので人によって最初の文章に少しズレがあるかもしれませんけどね。


一番シンプルなのだとこれかな
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ある日、レストランに1人の男がやってきました。
彼は海亀のスープを飲みました。
次の日彼は自殺しました。何故でしょう?
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さあ何故でしょう?
…と言って事前に答え知らなかったのに分かる人はいないと思います。
海亀のスープを飲むことと自殺が余りにかけ離れすぎていますからね。


なので、このゲームでは何度でも出題者に回答者が質問をすることが出来ます。
ただし出題者が言えるのは「はい」「いいえ」「関係ありません/わかりません」のみです。
回答者もYesNoで答えが出るような質問をしなければなりません。


スタートの文章を足場にして、出題者からYes/Noで情報を引き出し、結論にたどり着いて答えを導く、
というのがこのゲームの遊び方です。


例:
「このレストランの海亀のスープは毒が入っていたのですか?」
『NO』
「このレストランの海亀のスープは男性の死と関係あるのですか?」
『Yes』


とか、こんな感じです。
「え?毒じゃないの?」と思った方、そんなに簡単ではないですよー。


ちなみに人によっては1時間経っても3時間経っても答えにたどり着けないかもしれません。
ヒントがゼロだとかなりの時間を要するので、友達と一緒にいるのにだいぶ時間が空いちゃったなあ…
みたいな時にやってみると面白いと思います。


時間調節をしたいときは、出題者がスタートの文のヒントを増やすか、YesやNoで答える時に微妙な
ニュアンスの違い(答えに遠い質問にはあっさり答えて、近い質問にはゆっくりとYesNoを言ってみるとか)を
演出してみれば回答者が答えを導き出すのが早くなるはずです。





さて、残念ながらこのゲーム、日記上で進めることは無理なので、もうちょっと情報量の多いほうのスタート文も
載せておきます。私が学校でやったのもこっちに近かったですね。この方も教師のようです。


ttp://www1.ocn.ne.jp/~kkkk/sub70-8.htm
(URL先には答えも載っているためハイパーリンクは切らせていただきました。考える前には飛ばないでね。)
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「海辺に,あるレストランがありました。そのレストランに一人の男が入ってきました。
 しばらくメニューを眺めていた男はある料理名を見つけ,おおと声を上げ,
 懐かしそうな顔でその料理をウエイターに頼みました。その料理の名前は海亀のスープでした。

 海亀のスープが運ばれてきて,男はさっそくそのスープを飲み始めましたが,
 2,3口飲んだところで手が止まり,見る見るその顔が青ざめていきました。
 それ以上男はスープを飲もうとはせず,青い顔のまま料金を払ってレストランを出ていきました。

 次の日,海辺のレストランの近くでその男が死体で発見されました。死因は自殺でした。」
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さて、少しヒントが増えました。これで分かるでしょうか? …分からないと思いますが。
Googleで「海亀のスープ」で検索すればすぐ答えが出てきてしまいますが、ここは一つ、じっと我慢して
週末をかけて悩んでみるのはいかがでしょうか…。ROやSealのギルドチャットでやるのもいいかも。


以下に答えを一応載せますので、十分考えた人、もう我慢できない人、出題者になりたい人はどうぞ。





>-------------------ここからネタバレ-------------------------<



注意)怖い話嫌いな人は見ないほうがいいかもしれません。

この男性は"懐かしそうに"から分かりますが年をとっています。
そして、この自殺には昔のある事件が絡んでいたのです。


この男性は昔船乗りだったのです。
ある日、彼やその仲間が乗った船が嵐に合い、遭難してしまいます。


食料が底をつき、仲間達が倒れ、死んでしまいました。
この男性も力尽き、倒れそうになりましたが、そんな時仲間の一人が
海亀のスープを作って持ってきてくれました。
彼はこのスープを飲み一命を取り留め、なんとか帰還することができたのです。


そして時が経ち、男性も年を取り、船乗りをやめ、陸で生活していました。
そんなある日、立ち寄ったレストランで海亀のスープを発見します。


彼は自分の命を救ってくれた海亀のスープを懐かしく思い、注文しました。
そして海亀のスープが到着し、さっそく口に入れます。


違う。何かが違う。
そうです。彼が昔口にした海亀スープと味がまったく違ったのです。



そこで彼は気が付いてしまいます。
あの遭難した時食べた海亀のスープ、材料は海亀でなくて自分の仲間…



この事実に気が付いてしまった彼は、自殺してしまうのです。





…とまあ、結構エグい内容です。
ハーバード大の学生が作ったと言われるこのゲーム、この結末は小中学生など若い人や純粋な人には
かなりトラウマになることがあるのでご注意を。小さい頃の私もガクガクブルブルでした。


なお、私は元のフォーマットを知らないので、細部は違う場合があります。
例えば、乗組員は3人というパターンもあります。でもって更に犠牲になる人が直前まで生きてるパターン。
つまり死体でなくて、スープにするために調理をした人がガツンと…と言うことですねガクガクブルブル。


それと、2,3口飲んだ時点でウエイターに質問や文句を言うパターンもあります。
「これは海亀のスープじゃないじゃないか」『いいえ、確かに海亀のスープでございますが?』
で、考えて気が付いて青ざめる。これは回答者側にヒントになるので、目標としている難易度にあわせて
付け加えたり削除してみるといいんじゃないでしょうか。ナポリタン派生もこの流れを受けてるようですね。


自殺するのは夜とか次の日とか、これも色んなバリエーションがあります。
ですが、ここまで読んでる出題者なら分かるはずです。その辺はどうでもいいんですね、答えには関係ないので。
ちなみに私が最初に聞いたのはレストランを飛び出てそのまま海の方へ向かって一直線に走り、崖からダイブ
というものでした。あまりここのアレンジに凝ってしまうと、回答者がここにヒントがあるんじゃないかと
思ってしまい固執してしまうのでオススメできませんが、自殺と言うショッキングな結末を印象付けるため
ちょっと位手を加えるのはありかもしれませんね。叫びながら海につっこんだ、とか。




>-------------------ここまでネタバレ-------------------------<



梅雨の中休みも終わって、またムシムシした室内での生活が始まりますが
学校や家で同じく退屈そうにしてる人を捕まえて、やってみると面白いかもしれません。
出題者も回答者も楽しめるゲームです。